創価学会の集団的自衛権に関する見解発表は、憲法の政教分離に対する挑戦
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公明党の支持母体である創価学会が、集団的自衛権の行使容認は「憲法改正手続きを経るべきだ」とする見解を示した。
これは、憲法の政教分離に対する挑戦である。
たとえ、これが正しいことだとしても、宗教が政治に口を出してはならない。
政教分離は、人類が長い歴史を通じて到達した知恵である。
こういう原理原則こそ守らなければならないことなのだ。
宗教は、そのトップが言えば、信者はそのことに逆らえない。
一人一人が、判断する自由と権利と義務を有するのが、民主主義である。その民主主義に反するのだ。
山本太郎が、天皇に原発反対を訴える手紙を手渡したことがあった。
天皇は国政に関与することが許されないことが、憲法に規定されているにも関わらず、マスコミも各種政党も議員辞職に追い込まなかった。
この時も、原理原則が守られなかった。
なぜ、このことが大事なのか。
昔、2・26事件で、青年将校が政治腐敗や、大恐慌から続く深刻な不況等の現状を打破する必要性を訴えて反乱を起こし、高橋是清大蔵大臣を暗殺、岡田啓介首相は未遂に終わった。そして、軍首脳を経由して昭和天皇に昭和維新を訴えた。
この事件を経緯に、民主的政治家は、軍部の武力を恐れ、太平洋戦争への道を辿ることになった。
こういう事件があったから、天皇の政治不関与が規定されているのだ。
青年将校も、政治腐敗や深刻な不況を憂えて行動を起こしたのだ。
義はあった。
ということは、理由がどうあろうと、天皇に直訴するという安易な手段を取ることによって、すなわち民主主義を経ないで、政治を決めることを禁ずることにしたのだ。
従って、左派の人間がこれを大問題としなかったのが、大いに不満である。
全く、わかっていない。理由が正しくても、ダメなのである。
私も原発反対であるが、山本太郎は議員辞職すべきだと思った。
議員辞職すれば、間違った行動をしてしまった責任を取ったことになり、今後の原発反対活動も認められる。しかし、議員辞職しなかったので、私は、お前に原発反対活動をする資格はない、と言いたい。
理由がどうあれ、同様に政教分離も原理原則なのである。
宗教はいい。宗教は人の心を救うという素晴らしいことを行っている。
しかし、短所として、自分以外の宗教は間違っている、という点がある。
だから、宗教は、多かれ少なかれ、自分等の教えを押し付け、宗徒を優遇することになる。だから、宗教は政治に口を出してはならないのである。
この原理原則を守った凄い例を紹介したいと思う。
昭和天皇は、太平洋戦争で内心反対であったが、国民の代表たる議会が決めたのなら、従うよりないと思っていた。憲法が、立憲主義だったからである。
昭和天皇は、原理原則を守ったのである。これは、結果としては、良くなかった。しかし、よくぞ、原理原則を守ったと思う。勝手に、天皇が政治を決めてはダメなのである。
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